24節気の一つ啓蟄は、今年は3月6日です。
暦便覧によると、「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と書かれております。
大地が暖まって、冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ、とでもいう意味でしょうか。
このころになりますと、陽が長くなるスピードも増してきます。
春に向かってまっしぐらと言う感じだと良いのですが、短い期間で寒暖が入れ替わり、
私のようにジャス還の身には、堪える時期でもあります。
でも、確実に春は近付いているようで、フキノトウも顔を出し始めました。
天婦羅、蕗味噌等々、春を感じさせる香りと苦みが、「あぁー、春だぁー」と、口いっぱいに広がります。
ただ、ちょうど良い物を採るのが難しいのですよね。
ちょっと、目を放しているうちに、花が咲いてしまいます。
遠くから発見して、そばに行くと、花も散り始め、既に10~20センチメートルも茎が伸びたものを見つけた時は、がっかりです。
もっと早く来ていればなぁ~と、悔やむことはありませんか。
でも、実は、これが美味しいのです。
エッ、と思うでしょう。
だいぶ前のことですが、伸びた蕗の群生の中から、まだ、食べられそう蕾みを探していた時に、地元のお婆さんが寄って来て、こうおっしゃいました。
「みんな、蕾みばかり採って行くけど、本当は、これくらい伸びたやつのほうが美味しいんだよ。」
天婦羅にしても、油炒めにしても、湯がいても、何でも来いで、美味しいとのことでした。
そして、本当に美味しかったのです。
今度の週末は、啓蟄です。フキノトウを採りに、お出かけになりませんか。
そして、今年は、ちょっと伸びてしまった蕗を、召し上がってみては如何でしょうか。
でも、まだ寒いです。 フゥーッ。