相馬市の概要
相馬市は、福島県浜通り地域の北部に位置し、東西28km、南北13kmと東西に長く、西には阿武隈山地が連なり東は太平洋に臨みます。
海側の平坦地と内陸側の山間地が相半しており、海洋性の気候で降雪は少なめです。
産業、経済面では、農業が稲作を中心に野菜・果樹などの複合経営で展開されています。漁業は原発事故の影響で魚種を限定しての試験操業を行っており、魚種を順次拡大しています。
工業は相馬港後背地の相馬中核工業団地東地区と内陸部の西工業団地を中心に発展しています。
相馬市に隣接する「新地町」と「飯舘村」
【新地町】
相馬市の北側に隣接する「新地町」は、浜通りの最北端に位置し、西部の阿武隈山陵からのびた丘陵の間に平坦地が広がり、気候は年間を通して温暖(平均気温12℃)であり、住みやすい環境です。
【飯舘村】
相馬市の西側に隣接する「飯舘村」は、緑豊かな自然に恵まれた面積230.13平方キロという広大な地域を有する亜高原地帯で、飯舘牛や高原野菜、花卉などが特産品として知られています。
現在は、原発事故の影響により全村が避難区域に指定されていますが、政府は、帰還困難区域を除く村の全域(避難指示解除準備区域と居住制限区域)で、平成29年3月31日に避難指示を解除すると決定しており、今後の村の復興に期待が高まっています。
観光・文化
日本百景のひとつにも数えられる松川浦県立自然公園を中心に、潮干狩り、釣り、海水浴などに多くの観光客が訪れていましたが、東日本大震災の津波で甚大な被害を受け、現在は復旧作業中です。
相馬中村藩の城下町として栄え、今も中村城跡には大手門やお堀などが残っており、国の重要文化財となっている相馬中村神社を含めたこの一帯は、馬陵公園として市民に親しまれています。
また、温暖な気候の下、「パークゴルフ」で心地よい汗を流したり、四季を通して里山歩きを楽しむことができる「鹿狼山(新地町)」など、豊かな自然を満喫できます。
特産品
相馬市の特産品といえば水産物。
タコ、カニ、ヒラメ、小女子などの魚介類が有名です。現在は試験操業中ですが、年々水揚げされる魚種も徐々に増えており、全国へ出荷されています。
また、いちごの生産も盛んで、いちご狩り(1月~5月末)も人気です。