創業明治37年、100年以上の歴史を持つ曙酒造が現在の形になるのは、平成4年、現在の蔵元さんである鈴木明美さん(鈴木孝教さんの奥さま)の お父様の突然の死がきっかけでした。それまでは南部杜氏を雇い、一任していたため、鈴木さん夫婦には、酒造りへの知識や関心は、ほとんどありませんでした。
後継者として必然に迫られ、夫婦で清酒アカデミーに3年間通い学ぶと同時に、新潟や山形の酒蔵と交流を持つことで刺激を受け、酒造りに前向きに取り組み始めました。
 「自分たちで自分たちの酒を造ろう」を合言葉に、杜氏制を廃止し地元蔵人とともに酒造りを開始しました。
 平成9年、曙酒造初の大吟醸が誕生します。「一生青春」と名付けられたその酒は、全国新酒鑑評会で平成10年から3年連続で金賞受賞の快挙を遂げました。
平成11年には、酒の品質を落とさず、お客様へ少しでも低価格で提供できるよう問屋を通さず、徹底した商品管理ができる酒販店へ直接卸す方法で「天明」を発売しました。


東日本大震災では、設備や商品に大きなダメージを受けました。それを前向きに捉え、息子さんを杜氏として製造を任せるとともに、新たな設備投資を行なうなど新たな挑戦を開始しました。
また、新しいお酒にも挑戦。いままで日本酒に触れる機会がなかった方にも、敬遠されている方にも、少しでも日本酒に興味を持っていただきたいという想いから、 日本酒ベースのヨーグルトリキュール「Snowdrop」を開発しました。
どこにも負けない旨いものを。飲みやすい、口あたり、甘みと酸味のバランス、そして日本酒らしさを残す事を大前提に作られたお酒です。

「福島県をはじめ、全国のお酒のレベルは年々上がっています。曙酒造としては、30年後、40年後、その先を見据え、お酒を守り、生き残っていくために、新たな挑戦を続けてまいります。」

曙酒造合資会社 営業部長 鈴木孝教

福島県河沼郡会津坂下町戌亥乙2番地 TEL: 0242-83-2065

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