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会津漆器は、縄文時代の遺跡から出土しているほどの古い歴史を持ちます。1500年代末期に会津の領主・蒲生氏郷が、地場産業の振興策として奨励したことから、本格的な漆工芸が作られるようになりました。深山で採取された良質の木材に、ムラのないよう地塗りを行い、会津漆器独特の蒔絵、沈金が施されます。会津人の心を映したような気品に溢れています。
江戸時代には、参勤交代の際に献上品として扱われた会津絵ろうそく。ろうそくには、菊や、牡丹・藤などの色鮮やかな季節の草花が描かれています。芯作りから始まる会津絵ろうそくの製造工程は全て手作業で行われ、1本1本に職人技を感じさせます。
会津木綿は、日常着や野良着の生地として江戸時代初期から用いられてきました。素朴な色柄ながらも美しい地縞が特徴で、保温性、吸汗性に優れ、丈夫で長い間使用できることから、現在でもシャツやワンピースなどの衣料品や、パッチワークなどの手芸材料などに愛用されています。
会津若松市では、赤べこや起き上がり小法師、張子、会津天神など様々な民芸品が作られています。中でも、マスコットキャラクターにもなっている赤べこや、「七転八起」の縁起物として震災復興のシンボルにもなった「起き上がり小法師」は、全国でも広く知られています。
会津藩の武家料理や庶民の特別な料理として広まったこづゆ。会津では、海の幸が手に入りにくかったため、比較的入手しやすい乾物(干し貝柱)でだしをとり、これに豆麩やニンジン、サトイモ、キクラゲなどを加えたこづゆが、現在でもおもてなしの料理としてお正月や冠婚葬祭などの行事でふるまわれています。
ソースかつ丼は、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、ソースをつけた揚げたてのカツをのせたB級グルメです。始まりは諸説ありますが、多くの人に親しまれてきた庶民の味という点は変わりません。市内には20店舗以上の取扱店があり、観光の際にはぜひ召し上がっていただきたい一品です。