「このままでは会津漆器は衰退してしまうだろう」という漆器職人である父の言葉に、会津漆器を残したい、何か新しい商品を開発しなければという想いから、ガラスなら世界中で使われているし、需要が見込めるのではないかと、ガラスに漆を塗ることを試しました。 しかし、ガラスと漆は相性が悪く付きません。試作と失敗を重ね、2年以上の試行錯誤の末、特殊なベースを作ることで、ようやくガラスに漆を塗ることに成功しました。
漆とガラスの両方の良さを取り入れた漆器は、結露しにくく、耐水性も抜群でキズも付きにくいという特性を持ちます。“かわいい漆器”をコンセプトに作られた古くて新しい工芸品は、若い女性からお年寄りまで幅広く支持され、日用品はもちろん、贈り物や内祝いなどにも使われています。
これからも常に新しいことにチャレンジして、今までにないオリジナル商品をどんどん作り続けていきたいと考えています。
工房鈴蘭 店長 鈴木あゆみ
福島県会津若松市七日町3-29 TEL: 0242-85-6654